世界を食べる!

いろいろな国の料理を日本で食べ、お土産でもらった外国のお菓子を食べる。ただそれだけ。

アルゼンチン土産のアルファホール

 出張でブエノスアイレスに行っていた義父から、お土産にアルファホールをもらった。アルファホールといえば、パラグアイ・フェスティバルまで買いにいき、本が好き!×やまねこ合同読書会オフに持参するために自分でも作ってみた、わたしとは縁の深い南米の焼き菓子。アルゼンチンの(おそらく工場で大量生産されている)アルファホールもどんなものか気になる……。

 

 外箱はこんな感じ。パラグアイ・フェスティバルで買ったものや、わたしが作ったものとは異なり、表面がチョコレートでコーティングされている。

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 手前の3つがホワイトチョコ味で奥の3つが普通のチョコ味。

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 開けてみた。見た目はロッテのチョコパイ風。

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 普通のチョコでコーティングされたものを食べてみたら、アルファホール本体もチョコ味で、やっぱりロッテのチョコパイを思い出してしまう。さくさくした食感はチョコパイにはないものだけれど。

 ホワイトチョコのやつのはシナモン風味で、日本のお菓子とは違う、異国感漂う味。

 

 パラグアイ・フェスティバルで買ってきたアルファホールも、自分で作ったアルファホールも、お土産でもらったこのアルファホールも、それぞれ違って、どれも美味しかった。

打ち合わせはブラジル料理とともに

 Fさん、Iさん(1月にスモーガスボードを食べにいったメンバー)と打ち合わせを兼ねて御茶ノ水にあるブラジル料理のお店、SAUDADE(サウダーデ)に行ってきた。テーブル席3つの小さなお店。

 

 まずは乾杯。アルコールがダメなので、ガラナにした(ガラナは『世界食べものマップ』のブラジルのページのミニコラムで紹介されている)。

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 コースではなく、メニューを見て適当に注文。前菜1つめは『世界食べものマップ』でも紹介されていた、パルミット(ヤシの新芽)入りのサラダ。白いのがパルミット。

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 前菜2つめのボリーニョ・デ・バカリャウ(干し鱈入りコロッケ)を食べながら、「欧米にはパン粉はない?」「ある?」と熱く議論していたら、店主さんも加わり、「ありますよ。ただ、日本のものに比べて粒が細かいですね」と。

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 前菜3つめはマンジョッカ芋のフライ(マンジョッカ芋とは、キャッサバのこと)。初めて食べる食感。特別なナイフで切っているのかと思いきや……切って揚げるとこうなるのかも? どこかで入手して実験してみたい。

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 本日のメイン、シュラスコ・4種盛り合わせ(牛ランプ、豚スペアリブ、ブラジルソーセージ、鶏手羽)は2人分を3人でシェア。わたしが鶏肉はダメなことを説明したら、鶏手羽は別のお皿に載せてくださった。ソースは2種類。鶏手羽の写真はなし(笑)。

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 そして、ブラジルの国民食フェイジョアーダ(黒豆と肉のシチュー)。ご飯にかけて食べる。きなこのようなもの(ファイロッファというらしい)も一緒に。

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 わたしたちが食べものの話で盛り上がっているのを見て、店主さんがサービスでパイ皮を揚げたものをくださった。本来はこれで具を包んで揚げるのだそうだが、これだけ食べても美味しくて、病みつきになりそう。

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 店主さんは都内のほかのブラジル料理店に勤められたのち、独立されたとのこと。「実は1月に店を閉める予定だったんですよ」と言われて、びっくり。おひとりできりもりされているため、体調を崩され、店を開けられない日が続いて、手放すことを決心。人に譲ることが決まったものの、状況が変わって続けることになったのだとか。閉店されていたら、こうしてブラジル料理を味わうことはできなかったので、続けてくださって本当によかった……。

 店主さんが前にいらしたブラジル料理店は『大使館御用達レストラン』(ワードスプリング著/扶桑社)に掲載されているらしいが、2007年に出たこの本で紹介されているお店のうちかなりの数がすでに閉店しているとか。東日本大震災後に国に帰られたケースが多いとのこと。

 開店と同時に入店して、22時半ごろまで、飲んで食べて、ときどき店主さんとおしゃべりして、料理も美味しく、楽しかったです。店主さんの体調は心配だけれど、続けてほしいなあ。

 

ブラジル料理レストラン サウダーデ

https://www.hotpepper.jp/strJ000774793/

月~金、祝前日:18:00~23:00、土: 18:00~21:00
定休日:日、祝日

セムラ姉さん

 2月になったらIKEAに行って、季節限定、イースター前しか食べられないお菓子、セムラを食べなければ!と思っていた(情報源はまたしても『TOKYO世界の絶品スイーツめぐり』)。1月にレストラン ストックホルムで食べたけれど、せっかくだからIKEAでも食べたい。

 

 気がついたら3月になっていた。危ない危ない。近くを通ったついでに迷わず駆け込んだ。スイーツフェアを開催中で、あまおうモンブランやトリプルベリースフレ、ベリーベリーチーズケーキなどもあったけれど、わたしはセムラ一筋。税込299円。

 

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 見た目はシュークリームぽく見えるけれど、食べると全然ちがう。ほのかにカルダモン風味のパンに、甘みを抑えた固めのホイップクリームがはさまっている。3口くらいで平らげた。

 レストランではひなまつりフェアも開催していた。いいのか、IKEA……?

 帰りにスウェーデンフードマーケットでニシンの酢漬け(ディル入り)とオーツ麦ビスケットを購入。ビスケットはたっぷりあるから、しばらく持つかな。

 

エジプトめし

 上野に行ったら、古武術演舞祭というのをやっていた。舞台のまわりに屋台がいろいろ出ていて、特に気になったのがこれ。

 

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 エジプトめし、気になる……。でも、友人とパークサイドカフェでランチする予定だったので、スルー。

 ランチのあと、国際子ども図書館の講演を聴きにいき、終わると4時半。古武術演舞祭はさすがに終わっていたけれど、屋台はまだ残っていて、エジプトめしのお店の前にはお客さんが並んでいた。

 

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 コシャリはエジプトのソウルフードらしい。実は『世界食べものマップ』にも載っていて、「米、パスタ、レンズ豆、ヒヨコ豆を合わせ、あげたタマネギとスパイスで味つけしたトマトソースをかけた、とてもポピュラーな料理」と紹介されている。

 お腹がすいていて、このままでは無事家に帰れるかどうか不安だったので、食べてみることにする。何種類かあるなかで、トッピングのない一番シンプルなコシャリを選んだ。値段は700円。

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 説明書きによると、ひよこ豆が乗っているはずなのだけれど、ひよこ豆が終わってしまったそうで……。豆好きとしては少々残念。その分、フライドオニオン多めだったような気がする。

 前に食べたクルド料理にちょっと似ていて、イタリア料理ともそう遠くない味。マカロニとご飯という、炭水化物まみれ、カーボローディングにぴったりな組み合わせだけれど、トマトソースと絡めて食べるとおいしい。

 

 エジプトめしコシャリ屋さんのケータリングカーは、イベント販売のほか、平日は都内に出店しているらしい。見かけたら食べてみよう。今度こそひよこ豆入りのコシャリを食べたい。

 

  

スモーガスボードで新年会

 首都圏が寒波に見舞われた1月下旬、スウェーデン料理を食べながら4人でこじんまりとした新年会をおこなった。場所は赤坂見附にあるレストラン ストックホルム。本格的なスモーガスボードが食べられる、Fさんおすすめのお店である。スウェーデン料理といえば、IKEAのレストランくらいしか知らないわたしは、はしゃいで開店15分くらい前に到着。

 外観はこんな感じ。

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 スモーガスボードランチのほかに、飲みものを注文(注文しなくても可)。アルコールがダメなのでミネラルウォーターにした。日本のメーカーのもあったけれど、気分を出したいのでペリエ……って、北欧関係ない(笑)。ノルウェーの水もあったけれど、1,000円以上したのでパス。ワインより高い水なんて〜。

 

 スモーガスボードには一応流儀があるようで、それにのっとり、最初のお皿にはシルと呼ばれるニシン料理を。ポテトと一緒に食べるのがおすすめらしいけれど、イモでお腹がいっぱいになってもなあ〜と、ニシン料理だけを全種類(たぶん)取った。

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 ニシン、めったに食べないなあ。日本では数の子のほうが人気があるのかな? 北欧では数の子は捨てられているらしいけれど、種類が違うので日本で食べられているようなものではないとも聞く。そうなのかな。

 どのソースもおいしかった。角川つばさ文庫の「アナと雪の女王」シリーズを訳されている翻訳家Nさんによると、エルサの好物がニシンの酢漬けだそうで。さすが北国の女王。

 

 2枚めのお皿は魚料理を。魚じゃないものも混じっているけれど。

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 3枚めの皿は肉料理を。ジャガイモはただゆでただけ。でも、『ムーミンママのお料理の本』(講談社)にも載っているので、ちゃんとした料理である(たぶん)。

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 パンも取ってみた。奥のがクネッケ、真ん中のがシナモンロール。右のは忘れた。

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 4枚めからは無礼講。そろそろお腹も満たされてきた。ちなみに手前にあるのが「ヤンソンさんの誘惑」。

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 デザート。写真左、名前をメモし忘れたけれど、りんごと刻んだアーモンドが入っていて、頼むとバニラアイスを乗せてくれる(頼まなくても、お店の人から声をかけてくれる)。アーモンドが香ばしくて美味しかった。写真右、奥はセムラ(イースター前に断食する前の、ごちそう食べ放題期間に食べるものらしい)、手前左がカスタードケーキ、右がリンゴンベリーのタルト。ほかにコーヒーゼリーとカシスヨーグルトがあったけれど、さすがに全部は食べられなかった。無念……。

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 北欧は食材が豊富というわけではないので、メニューとしてはIKEAのレストランで食べたものと大差ないといえば大差ないかもしれないけれど、使っている食材がちがう気がする。それに、さすがプロ!という気持ちのいい接客をしていただいて、気持ちがよかった。

 日曜日のランチタイムの開始時間と同時に入店し、ランチタイム終了まで居座ってしまった(数年前にFさんとその他2名とで奥渋谷にあるポルトガル料理店でランチしたときも、同じようなことをしたっけ)。ほぼ満席。年齢層高めで(わたしたちもけっして若くはないけれど、店内では若いほうだったかも)、大人向けのお店だった。

 

レストラン ストックホルム

http://www.stockholm.co.jp/index.html

 

 

ロシアの食卓

 長女とわたしと、たまたまそれぞれの用事で別々に吉祥寺に来ていて、せっかくなので、待ち合わせて一緒にお昼を食べることにした。で、前から一度行きたかったカフェロシアへ。

 2016年はわたしにおけるロシア年だったので、ボルシチやオリヴィエサラダ、ペリメニが何度か食卓に並んだ(レシピは『世界を食べよう! 東京外国語大学の世界料理』や『亡命ロシア料理』を参考にした)。やまねこ翻訳クラブのメールマガジン「月刊児童文学翻訳」の1コーナー、「お菓子の旅」ではプリャーニクを取り上げた。それなのに、ロシア料理店に行きそこなっていたのが心残りだった。

 カフェロシアは「ロシア料理とジョージア(旧グルジア)料理の店」。そういえば、今年4月〜5月の「世界の車窓から」がジョージアだった。BGMで流れるジョージアの音楽がエキゾチックで、ソ連時代の車両がノスタルジック。そして、グルジア文字はかわいい。読めないけれど。まあ、キリル文字も読めないんだけれどね。

 ランチのメニューはどれもロシア風。A〜Cの3つのなかから、長女もわたしもAセットを選んだ。

 

 まずはボルシチ。 

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  野菜のピロシキ。日本のパン屋さんでときどき見かけるような揚げたものではなく、焼いたもの。中は酸味を押さえたザワークラウトみたいなものが入っていた。

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 メインのつぼ焼き。

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 きのこ(マッシュルーム)をサワークリームスメタナ)で煮たものに、パン生地をかぶせて、オーブンで焼いたものらしい。 どうやって食べるのか、一瞬迷った……。アイスクリーム用スプーンが添えてあったので、素直に使ってみたけれど、ナイフとフォーク使ったほうがよかったような気がする。ふたになっていたパン生地はにおいもよく、美味しかった。

 

 デザートのケーキ。何のケーキなのか聞くの忘れた。

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 飲みものはセットに含まれていないので、ロシア紅茶(バラジャムつき)を追加で注文。ロシアといえば、紅茶なので。

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 わたしは紅茶にバラジャムを入れてしまったけれど、ロシアでは紅茶はストレートで、ジャムはお茶請けとして食べるのが一般的だとか。『ロシア文学の食卓』で読んだ気がするのに、すっかり忘れていた。わたしにとって、紅茶にバラのジャムを入れる飲むといえば「ポーの一族」なので、ロシア料理店でエドガーとアランのことを思い出すことに……。

 

  熱い紅茶を飲んで、身体がぽかぽかになった。

 

 厨房からロシア語(たぶん)の会話が聞こえてきて、給仕してくれたのはロシア人のイケメン青年(日本語堪能)。食器の置き方が雑なのがかえってよかった。平日なのに、わかりやすい場所にあるわけでもないのに、けっこう混んでいた。

 

 ランチは値段的にお手軽だけれど、入門編という感じだったので、次は夜に行って、毛皮のコートを着たニシンなども食べてみたいし、グルジアっぽい料理にも挑戦してみたい。

 

カフェロシア

http://caferussia.web.fc2.com

 

 

 

 

ポーランド祭2017に行ってきた

 ポーランド祭でポンチキが食べられるという情報を得て(情報源はまたしても『TOKYO世界の絶品スイーツめぐり』)、10月13日(金)〜15日(日)に六本木ヒルズ 大屋根プラザで開催されたポーランド祭2017に行ってきた。ポンチキは『世界食べものマップ』では「ジャムなどをつめた おいしいあげがし」と紹介されている。日本で食べられるなら、食べてみたい。

 初日に行く予定がバタバタして行きそびれたので、3日目の日曜日、銀座へ行く途中に寄ってみた。生憎の大雨だったけれど、大屋根の下なので雨でも大丈夫。気温が低くて寒かった。あんなに暑かったパラグアイ・フェスティバルが、ほんの1週間前だったとは思えない。

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 舞台では、フォークダンスあり、ピアノ演奏あり。雨が降る中、ショパンの「雨だれ」に耳を傾ける。続く「英雄ポロネーズ」は、終わったと思ったら、今度はジャズ・アレンジでもう一度。なかなか面白かった。ミハウ・スブコヴィアク氏はジャズ・ピアニストでもあるらしい。

 物販も多く、民族衣装や陶器などにもそそられたけれど、予算の関係で初志貫徹して食べもの屋へ。

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 ピエローギに惹かれつつも、お菓子重視で手作りベザ(メレンゲ菓子)を買う。焼きメレンゲラズベリーのソースをかけたもの。300円。紙のお皿がかわいい。

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 そして、ポンチキヤで念願のポンチキを購入! ラズベリージャム入り2つと薔薇ジャム入り1つ、計3個入って1,000円。見た目からあんドーナツのようなものを想像していたら、思ったよりずっとあっさりしていた。生地がおいしい。薔薇ジャム、インドの薔薇の香りのお菓子に比べると、香りはかなり控えめ。ラズベリーと薔薇、どちらもおいしくて、甲乙つけがたかった。

 次にポンチキを食べられるのは1年後?と思っていたら、ポンチキヤのWebショップで、いつでもポンチキを買えるらしい。へえ〜。