世界を食べる!

いろいろな国の料理を日本で食べ、お土産でもらった外国のお菓子を食べる。ただそれだけの人。

中央アジアの草原は神田川のほとりに

 久しぶりに都心に出かけた帰り道。ランチタイムが始まったくらいの時間に、乗り換え駅の高田馬場に着いた。

 せっかくだから、お昼は高田馬場ミャンマー料理でも食べようかなあ、でもランチタイムはやっていないかも……と思いつつ、「高田馬場 エスニック」で検索したら、トップに出てきたのが SMARKAND TERRACE。前から一度行ってみたかったお店。歩いて数分、しかも、わかりやすい場所にあるみたい? 迷わず向かっていた。

 

 

 神田川沿いの、飲食店が並ぶ通りにあるビルの3階にその店はあった。外階段もあるけれど、なんとなくエレベーターに乗ったのは、昔、エレベーターを降りると、中央アジアのどこかの国のバザールだった!という夢を見たことがあるせいかもしれない。

 ドアを開けると、ガラス張りのオープンキッチンが目に入った。二方向に窓がある店内は明るい。エスニック料理のお店というより、都会のカフェのよう。椅子が2脚あるテーブル席に案内される。お昼前だったが、席は8割くらい埋まっていた。日本人もいれば、ウズベキスタンの人かな?というグループも。

 何を注文しようか少し迷ったが、初めてなので、ウズベキスタンソウルフード、プロフのセットにする。飲みものはスタッフのオリジナルドリンクだという、アイラン(ウズベキスタン飲むヨーグルト)を選んだ。

 サムサやマンティも食べたかったけれど……。

 スイーツのメニューもあったが、以前参加したウズベキスタン料理教室で、講師のウズベキスタン人の留学生の方が「食後に甘いお菓子を食べる習慣はない。食べるならドライフルーツ」と言っていたのを思いだし、ウズベキスタン流に。

 

 

 飲みものをいつ持ってきてもらうか特に言わなかったら、最初に持ってきてくれた。

 カップ、かわいいなあ。

 メニューにハーブと野菜が入っていると書いてあったが、ディルときゅうりが入っていた。ヨーグルトベースの飲みものといっても、インド料理店で提供されるラッシーとは全然違う、独特な味。

 

 

 サラダはレタス、きゅうり、トマト、玉ねぎ入り。きゅうり多め。

 

 

 プロフ、見ためは油が多い?と思ったけれど、食べてみるとそれほどでもない。

 味つけはたぶん塩胡椒のみ。シンプルだけれど、素材のうまみがあって、おいしい。味つけに関しては、モンゴル料理に通じるものを感じる。

 食後にアイランを口にしたら、食べる前と印象が変わった! 実は、最初に口にしたとき、苦手かも……と思ってしまったのだが(きゅうりが苦手なせいもあるかもしれない)、プロフを食べたあとに飲んだら、美味しく感じた。

 

 ショーウィンドウにカダイフやバクラヴァ、ハルバなどが並んでいて、テイクアウトもできるらしかったので、悩んだけれど、この先まだ寄るところがあり、荷物も増える予定だったので、泣く泣く断念。

「ごちそうさまでした。美味しかったです」と言って、店を出た。

 

 

 帰りは階段を降りたら、こんなかわいい看板に遭遇。

 

 中央アジアには子どものころからなんとなく憧れていた。大昔、「世界の車窓から」でサマルカンドを見たとき、絶対に行く!と思ったけれど、いまだに行ったことはない。

 残りの人生の長さを考えると、たぶん、行くことはないだろうなあ……。

 

 中央アジアに行くことはかなわなくても、せめて胃袋だけでも旅をさせたい。また来よう。まだまだ食べたい料理があるから。



フィリピンのお土産

 フィリピンのお土産をもらった。

 パッケージには「フィリピン風ショートブレッド」と書いてあるが、お菓子の名前は  Polvoron。同じ名前のスペインのお菓子のフィリピン版ではないだろうか。

 ちなみに、スペインの Polvoron を食べたことはない。見たこともない。

 

 

 

  

 

地球の歩き方 世界のお菓子図鑑』(Gakken)によると、スペインの Polvoron の原材料は小麦粉、砂糖、アーモンド、ラード。

 対して、フィリピン版の原材料は小麦粉、スキムミルク、砂糖、パームオイル、ココナッツオイル、カシューナッツ、塩。アーモンドはカシューナッツに、ラードはパームオイルやココナッツオイルに。手に入りやすい材料に取って代わられているような印象である。

 食べているそばからぽろぽろ崩れてきて、お皿に開けなかったことを少し後悔した。

カレーの激戦地でビリヤニを初めて食べる

 神保町に行ったのは2019年8月以来だろうか。いや、その後も読書会で何度か訪れているような気もするが、ここ5年くらい来ていなかったのは確か。

 ブックカフェでのイベントに参加するついでに、今月開店されたばかりの南インド料理 ルシ 神保町店でお昼を食べることになった。目当てはビリヤニ。アンビカで買ったレトルトのベジビリヤニは食べたことはあるけれど、インド料理店で出されるのはチキンを使ったものがほとんどなので、実はお店でビリヤニを食べたことはない。

 

 

 

 

 お店は神保町駅 A5出口から出てすぐ。

 

 少し迷ったけれど、初めてだし、まずはビリヤニ!と、”BESTSELLER"と銘打ってある、ビリヤニ バトゥーラ セットを選んだ。チキンか野菜のビリヤニを選べて、バトゥーラ(揚げパン)、今日のカレー2種、ライタ、スイートがついている。お店の人に確認したところ、カレー2種の内容は選べず、チキンを選べば肉系のカレー、野菜を選べば野菜系のカレーを提供するとのこと。チキンは食べられないので、野菜のビリヤニにして、食後にチャイも注文した。

 

 全体図。手前左はバトゥーラ(ナンの生地を揚げたもの)。西葛西のトウキョウミタイワラでも食べたけれど、大きさにびっくりする。右がビリヤニ

 

 ビリヤニをアップで。

 奥は左から野菜のカレー、ライタ、豆のカレー、サラダ。
 野菜のカレーは少し辛めで、豆のカレーはそれほど辛くなかった。
 ライタは細かく刻んだ野菜をヨーグルトで和えて、スパイスを加えたもの。きゅうりが入っていた。

 

 スイートはトウキョウミタイワラでも食べた、グラーブ・ジャムーン。カルダモン風味でかなり甘かったけれど、カレーの後にはぴったり。

 

 トルコ・クルド料理店のチャイはミルクもスパイスも入っていなかったけれど、インド料理店のチャイはスパイシーで、ミルクたっぷり、砂糖もたっぷり(砂糖は少なめにしてもらった)。
 カップが熱いので……と、二重にしてくれた(実際、かなり熱かった)。

 料理はどれも美味しくて、お店の人もとても感じがよかった。

 ほかにもまだまだ食べたいメニューがあるし、会計後に100円割引きクーポンをもらったので、また来よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トルコ・クルド料理を求めて東川口へ

 東川口にあるトルコ・クルド料理店、アゼルの朝食ビュッフェに行ってきた。

 JR武蔵野線東川口駅からバス+徒歩で行けるらしいが、東浦和駅からも徒歩30分くらいらしいので、そっちのコースを選択。学校や川辺の桜が満開で、桜に見惚れ、おしゃべりに夢中になっているうちに、曲がるべきところで曲がり忘れたらしく、倍くらいかかってしまった。

 

 

 黄色い建物が目に入って、テンションが上がる。

 

 

 入り口横にはメニューの写真も。

 なかに入ると、ほぼ満席。空いている席に案内され、荷物を置くと、さっそく料理が並べられたコーナーへ。種類が多くて目移りするが、とりあえず、適当に選びながら皿に載せられるだけ載せ、パンを2種類取る。

 

 

 豆料理が多いので、豆好きとしてはうれしい。チーズの種類も豊富。ピリ辛のものあり、辛くないものもありで、味つけに変化がある。どれも美味しい。

 

 

 少し控えめな2皿め。

 

 

 お店に入ったときはちょうどお茶が切れていて、熱々のお茶の入ったグラスを席まで持ってきてくれた。飲み終わって、もう1杯もらおうとしたけれど、入れ方がわからない。チャイサーバーのレバーを引くと、お湯しか出てこない……?

 チャイサーバーの上に紅茶の入ったポットが置いてあって(下から保温されている)、グラスに紅茶を入れたあと、お湯で割る。角砂糖をたくさん入れるものらしい。普段は紅茶にもコーヒーにも砂糖は入れないけれど、この料理に砂糖入りの紅茶は合う。

 

 

 数種類あるデザートのなかから、トルコ風ライスプディング、ストラッチを選ぶ。去年、北インドのライスプディングキールを作ったとき、世界にはいろいろなライスプディングあることを知り、食べてみたいと思っていたのだった。

 

 

 デザートはほかにもいくつかあって、食べてみたかったけれど、ストラッチでお腹いっぱいになってしまったので、断念。料理もパンも、もっと食べたかった。

 また来よう……。



 

フィリピン料理を作る! 食べる!

 地元で開催されたイベントに参加。フィリピン料理を作って食べるという、貴重な経験ができた。

 

 イベントのタイトルは〈◯◯◯◯で楽しむ世界「食」の旅〉(◯◯◯◯には地名が入る)。わたしが参加したのは第5回フィリピン料理と文化を学ぶ回。日本在住35年になるというフィリピン出身の方に教わりながら、チキン・アドボと(Chicken Adobo)とポークスープ(Nilagang Baboy)作りに挑戦。

 

 まずは、ポークスープから。ブイヨンにレモングラスローリエ、ホールの黒胡椒、玉ねぎを入れ、沸騰したところに豚肉を投入。根菜、葉野菜の硬い部分、葉野菜の葉の部分を順次加えていき、ナンプラーと胡椒で味を整えながら、肉が柔らかくなるまで煮込んでいく。煮込み時間はトータルで1時間くらい?(今回は煮込み時間短縮のため、肉を小さめに切った)。

 


 スープを煮込んでいるあいだに、チキン・アドボを作る(わたしは鶏肉が苦手なので、こちらに関しては同じ班のおふたりにお願いしてしまった)。

 

 

 肉や野菜を炒めてからスープで煮込む、フィリピン風肉じゃが? 肉の臭みを取るためのレモングラスが独特の風味を出し、たっぷり入れたにんにくが食欲をそそる。

 


 できあがり。

 

 

 自分用の鶏肉なしバージョン(同じ班のおふたりのご好意に感謝!)。

 今回、洗いものを少なくするためにご飯にかけてみた。肉じゃが同様、ご飯が進む味(にんにくが入っていなければ、お弁当にも入れてみたいところ……)。


 

 スープも完成。フィリピンでは調理用バナナを入れるらしいが、日本では手に入りにくいので、サツマイモで代用。いろいろな野菜が入っていて、味も食感もさまざまで美味しい。

 

 

 食後にいただいたお茶は青かった! レモングラス・バタフライピーをいうお茶で、青い色はバタフライピーによるものらしい。カルディで入手可能。レモンを入れると色がピンクに変わるそうで……試してみたい!

 

 

 ドライバナナとドライマンゴーもいっしょにいただいた。

 

 材料は日本でも手に入りやすいものがほとんどで、それでも、日本で食べるものとはどこか違うものが出来上がるのが興味深い。

 

 タイ料理やヴェトナム料理を食べられる店は比較的多いが、フィリピン料理店はほとんど見かけない。一度行ってみたいと思っていた立川のお店は、行かないうちに閉店してしまった。講師の方によると、西荻窪や八王子にあるらしいので、近いうちに行ってみなければ。

 

 最初に申し込んだ時点では、何を作るかは明らかにされておらず、受付後にメインは鶏肉を使った料理だと知らされた。キャンセルしようと思ったが、主催者のおひとりが元同僚だと知り、彼女に会いたい気持ちで参加することに。彼女も、わたしの名前を見て、もしや?と思っていたらしい。四半世紀(以上)ぶりの再会、21世紀になってからは初対面で、感激のハグとなった。

 

 このイベント自体はいったん、今回で終了とのこと。残念だけれど、主催者の方々の今後の企画に期待したい。

歌舞伎町の雑居ビルのなかにモンゴルがあった

 先日、光栄にもモンゴル料理を食らう会というものにお誘いいただき、参加してきた。

 会場はモンゴル料理《モリンホール屋》。歌舞伎町の雑居ビルのなかにあると聞き、ドラマ「新宿野戦病院」を見ていた身としてはドキドキしながらお店に向かったが、西武新宿駅からだと歌舞伎町的な場所は通らず、あっというまに着いてしまい、拍子抜け。雑居ビルの2階にあるお店のドアを開けると、なかはモンゴルだった。

 

 ゲルを模した内装。天井から青空が見え隠れする。

 

 注文は会の主催者でお店の常連でもあるAさんに全面的にお任せしてしまった。

 

 まずはスーテーツァイ(ミルクティー)。モンゴルではお客さんが来ると、とりあえずこれを出すらしい。山羊の乳を使うこともあるそうだが、お店で出しているのは牛乳が使われている。塩味なので、食事の前に飲んでも違和感がない。お椀で出てきたのには少し驚いたが、遊牧民は荷物が軽いのが信条なので、軽くて、積み重ねて収納でき、落としても割れないという点でお椀は最適かもしれない。

 

 最初に出てきたのは、熱々のホーシュル。メニューによると「羊のひき肉と玉ねぎの刻みを入れた手作りの揚げ餃子」とのことだが、大きさは餃子の5倍はあると思う。

 

 ボーズ(左)とハチノスサラダ。

 

 ボーズ。そのまま食べても、モンゴル風のしょうゆをかけても。

 

 モリンホールサラダ。

 

 

 パンシタイツァイ(餃子入りのスープ)。身体が温まる。

 

 チーズ焼き。お店のオリジナル料理とのこと。

 

 ツォイヴン。平たい手打ち麺と野菜を炒めた料理。きゅうりがのっている。

 

 チョナサンマハ(骨付き羊肉を蒸し焼き)。自分たちで切り分けて食べる。

 

 料理の味つけは基本的に塩(岩塩)のみで、どれも素材の味を生かしたあっさりした味だった。

 

 デザートに、クリーム&あわを少しだけ。メニューによると「モンゴル風クリームにモンゴルのあわを入れて混ぜたデザート」。クリームはほのかに酸味があった。

 

 この日は馬頭琴の演奏もあり、初めて聴いたが、とてもよかった(頭のなかに、某漫画の「中学で習ったはずだよ馬頭琴」というセリフ?が浮かんでしまった)。店名の「モリンホール」とは馬頭琴のことだとあとになって知る。

 

 午後6時に集まったのに、気がついたら10時すぎていてびっくり。

 場所を変えて、各国料理を食らう会は続くらしい。

 

 

 

 

 

 

はじめての西葛西

 東京のリトルインディア、西葛西。いつか行こうと思いつつ、我が家からだと東京を横断しなければならないため、面倒臭さが勝ってしまい、なかなか実現できずにいた。

 だが、インドのお菓子を売っている、イートインコーナーもあるお店、トウキョウミタイワラの存在を知り、行きたい店は行けるときに行こう!と、思いきって決断(ここ数年、「いつまでもあると思うな、行きたい店」という現実を何度も突きつけられたので……涙)。

 東京メトロ東西線東陽町行きでは西葛西には行けないこと(東陽町は2駅手前)、西葛西には快速は止まらないこと(東陽町の次は浦安に停車)を今さらのように知る。

 

 西葛西に着いたのは11時前くらい。トウキョウミタイワラの開店時間の11時半まで時間があったので、アンビカショップの実店舗に寄ることにする。お菓子の旅ラドゥを作ったとき、材料を調達するのにお世話になり、一度実店舗に足を運んでみたかった。新大久保にも店があるけれど、どうせ行くなら西葛西がいい。

 ギーもベサン粉もローズウォーターもあるし、インドのお菓子を作りたくなったら、ここに来れば材料はすべて手に入ることが改めて確認できた。生菓子も売っていて、いろいろ買いたい衝動に駆られたけれど、とりあえずバスティマライスとレトルトのサグーカレーを購入。

 わたしが行ったのは駅の南口から歩いて10分くらいのところにある西葛西店だったけれど、西葛西には北口にもう1軒、実店舗がある。駅からはたぶんそっちのほうが近い。

 

 

 駅方面に戻りながら、歩道橋の上から通りを見下ろす。

 

 さて、トウキョウミタイワラは西葛西駅のすぐそば、線路沿いにある。

 ショーケースに並んだ生菓子を横目に、階段で2階へ。

 ランチメニューのなかから、Aセットのチョーレバトゥーレ(ひよこ豆カレー)を注文。ちなみにBセットはパオパジ(じゃが芋と野菜カレー)、Cセットはアルプリ(じゃが芋カレー)……と、どれもベジタリアンメニューで、いずれもチャイまたはラッシー付き。暑かったせいか、ほかのお客さんはラッシーを選んでいたけれど、わたしはチャイを選択。食後にグラブジャムーンも追加した。

 

 

 メニューの写真で見たのよりも大きいのが来た!

 大きく膨らんだ代物はバトゥーラーといい、ナンの生地を揚げたものらしい。これにチャナマサラ(ひよこ豆のカレー)を付け合わせたものをチョーレーバトゥーレというのだと知る。

 膨らんだまま、ちぎって食べていたけれど、後から来たインド人の男性は、手でパン!とつぶしてからちぎっていた。カレーはけっこう辛かった。

 

 

 グラブジャムーン登場。

 

 

 チャイも登場。

『夜の日記』(ヴィーラ・ヒラナンダニ作/山田文訳/作品社)に出てきて(作品内の表記は〈グラーブ・ジャンムー〉)、どんなお菓子なのか気になって調べてみたものの、工程が複雑なので、自分で作るのはあきらめたのだった。

 巷では〈世界で一番甘いお菓子〉ともいわれているらしいが、辛いカレーのあとに食べるにはちょうどいい。

 

 帰りに1階でお土産用の生菓子を物色。ものすごく悩んだ末、ラドゥを4種類(2種×2個、2種×1個)を買った。

 

 

Tokyo MithaiWala