世界を食べる!

いろいろな国の料理を日本で食べ、お土産でもらった外国のお菓子を食べる。ただそれだけ。

フィンランド人が大好きなキャンディ

 今年3月に刊行された『世界食べものマップ』(フェーベ・シッラーニ、ジュリア・マレルバ著/辻調グループ 辻静雄料理教育研究所監修/中島知子共訳/河出書房新社)で北米・南米・ヨーロッパを担当したのだが、フィンランドのページに「リコリスカンゾウ)をつかったしお味のキャンディ。フィンランド人はこのキャンディが大好き」と紹介されているサルミアッキが気になっていた。原書にそう書いてあったとはいえ、翻訳作業中にいろいろと調べていたら、「世界一まずいキャンディ」などと書いてあるのが出てきて、フィンランド人はほんとうにこれが大好きなのか不安だったのだ。監修の先生のチェックを経て、無事出版されたものの、不安は残り……。その後、フィンランド文学翻訳者のFさんからその通りだよ〜とお墨付きをいただいたので、ほっと一安心。「大好き」と書いて「ないと死んでしまう」と読むらしい(笑)。

 

 そのやり取りをしていたとき、Fさんはちょうどフィンランドにいて、サルミアッキを食べたことのないわたしのために、お土産に買ってきてくれると申し出てくれた。で、帰国後だいぶたってから、ようやく会う機会があり、渡されたものがこれ。 

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  左からサルミアッキのグミとキャンディーとチョコレート(上に並んでいるのは一緒にもらったフレーバー紅茶)。まずは一番ハードルの低そうなチョコレートから。チョコレートが美味しい。かなり美味しい。サルミアッキは気にならない。むしろアクセントになっている? 友人によると、フィンランドはもともとチョコレートが美味しくて、このメーカーのは特に美味しいらしい(一般にコーヒーが美味しい国はチョコレートも美味しいような気がする)。次女の協力もあってチョコレートはあっという間に平らげてしまった。美味しかったよ〜(チョコレートが)!

 

 次はグミに挑戦。サルミアッキ味が中心ではあるものの、サルミアッキ以外の味のグミも入っていた。ほっ。ひとつ食べてみる……意外に大丈夫そう。2つめを食べてみる……大丈夫じゃないかもしれない……。口直しにほかの味のも食べてみる。こっちはふつう。サルミアッキ味には戻らない……。隣りで、一緒に食べていた長女がすごい顔になっていた(長女が出張でいないあいだにうっかりサルミアッキ入りチョコを食べ尽くしてしまい、「わたしも食べたかった!」と涙まじりに抗議されたので、大丈夫まだあるよ〜と、グミをあげたのだった)。気がつくと、袋のなかにはサルミアッキのグミだけが残っていた……。なお、次女は手を出さなかった。

 

 ラスボスのキャンディーがまだ残っている。消費期限は2017年10月30日。それまでには、必ず。