打ち合わせはブラジル料理とともに
Fさん、Iさん(1月にスモーガスボードを食べにいったメンバー)と打ち合わせを兼ねて御茶ノ水にあるブラジル料理のお店、SAUDADE(サウダーデ)に行ってきた。テーブル席3つの小さなお店。
まずは乾杯。アルコールがダメなので、ガラナにした(ガラナは『世界食べものマップ』のブラジルのページのミニコラムで紹介されている)。
コースではなく、メニューを見て適当に注文。前菜1つめは『世界食べものマップ』でも紹介されていた、パルミット(ヤシの新芽)入りのサラダ。白いのがパルミット。
前菜2つめのボリーニョ・デ・バカリャウ(干し鱈入りコロッケ)を食べながら、「欧米にはパン粉はない?」「ある?」と熱く議論していたら、店主さんも加わり、「ありますよ。ただ、日本のものに比べて粒が細かいですね」と。
前菜3つめはマンジョッカ芋のフライ(マンジョッカ芋とは、キャッサバのこと)。初めて食べる食感。特別なナイフで切っているのかと思いきや……切って揚げるとこうなるのかも? どこかで入手して実験してみたい。
本日のメイン、シュラスコ・4種盛り合わせ(牛ランプ、豚スペアリブ、ブラジルソーセージ、鶏手羽)は2人分を3人でシェア。わたしが鶏肉はダメなことを説明したら、鶏手羽は別のお皿に載せてくださった。ソースは2種類。鶏手羽の写真はなし(笑)。
そして、ブラジルの国民食、フェイジョアーダ(黒豆と肉のシチュー)。ご飯にかけて食べる。きなこのようなもの(ファイロッファというらしい)も一緒に。
わたしたちが食べものの話で盛り上がっているのを見て、店主さんがサービスでパイ皮を揚げたものをくださった。本来はこれで具を包んで揚げるのだそうだが、これだけ食べても美味しくて、病みつきになりそう。
店主さんは都内のほかのブラジル料理店に勤められたのち、独立されたとのこと。「実は1月に店を閉める予定だったんですよ」と言われて、びっくり。おひとりできりもりされているため、体調を崩され、店を開けられない日が続いて、手放すことを決心。人に譲ることが決まったものの、状況が変わって続けることになったのだとか。閉店されていたら、こうしてブラジル料理を味わうことはできなかったので、続けてくださって本当によかった……。
店主さんが前にいらしたブラジル料理店は『大使館御用達レストラン』(ワードスプリング著/扶桑社)に掲載されているらしいが、2007年に出たこの本で紹介されているお店のうちかなりの数がすでに閉店しているとか。東日本大震災後に国に帰られたケースが多いとのこと。
開店と同時に入店して、22時半ごろまで、飲んで食べて、ときどき店主さんとおしゃべりして、料理も美味しく、楽しかったです。店主さんの体調は心配だけれど、続けてほしいなあ。
ブラジル料理レストラン サウダーデ
https://www.hotpepper.jp/strJ000774793/
月~金、祝前日:18:00~23:00、土: 18:00~21:00
定休日:日、祝日