メキシコ料理の夕べ
縁あって各国料理の会というのに混ぜていただき、かつてメキシコに住んでいたTさんおすすめの、広尾にあるサルシータというお店に行ってきた。この日のメンバーは女性ばかり6名。
いただいた料理は以下のとおり(後日、Tさんが細かい解説を書いて送ってくださった)。
●サボテンのサラダ(Ensalada de Nopal)
サボテンを食べたのはたぶん初めて。山くらげのような食感。コリコリして美味しかった。
●タコス(Tacos)
トウモロコシ粉でできたトルティーヤ(トルティージャ)で具を巻いたもの。メキシコの国民食とのこと。Tさんの話では、メキシコ人家庭のキッチンには、トルティーヤ用のこんろがついているらしい。
ソース(サルサ)は3種類。トマト、タマネギ、青トウガラシ、コリアンダーがベースのサルサ・メヒカーナ(Salsa Mexicana)、緑トマト、タマネギ、コリアンダーなどで作るサルサ・ベルデ(Salsa Verde)、チレ・グアヒージョ(またはグアヒーヨ)というトウガラシ、トマトなどが材料のサルサ・グアヒージョ(Salsa Guajillo)。緑はワカモレかと思ったら、違っていた。どれもおいしかった。
●チレス・エン・ノガーダ(Chiles en Nogada)
独立記念日(9/16)のころに食べるごちそうで、いつもメニューにあるわけではないらしい。行ったのがたまたまその時期だったので、ラッキーだった。大きなチレ(トウガラシ)の肉詰めにクルミソースをかけたもの(Tさんによると、この日食べたのはピーマンだったかもしれないとのこと)。ソースの材料はクルミのほか、サワークリーム、クリームチーズ、牛乳など。白いソースにザクロの赤とイタリアンパセリの緑が映えて美しい。この3色はメキシコ国旗の色。
●モレ・ポブラーノ(Mole Poblano)
鶏肉にモレをかけた料理(わたしは鶏肉が食べられない、見るのもダメなので、写真は撮っていない)。モレは3〜4種類の乾燥チレ(トウガラシ)をベースに、チョコレートでコクを出している。
●コチニータ・ピビル(Cochinita Pibil)
豚肉をバナナの葉で包んだ蒸し焼き。トルティーヤに包んで食べた。
フリホーレス(Frijoles Refritos)という豆のペーストが添えてあった。Tさんによると、和食のお新香のごとく、いろいろなものに添えられているとのこと。メキシコ料理は豆が多いので、豆好きとしては非常にうれしい。
デザートは全種類頼んで、みんなでまわして食べた。今思い出しても顔がほころぶほど、楽しかったし、美味しかった!(でも、この食べ方、男性がひとりでも混じっていたらできなかったかも?)
●パステル・デ・トレス・レチェス(Pastel de Tres Leches)
コンデンスミルク、エバミルク、生クリームを使った、「ミルク3種類のケーキ」。
●フラン(Flan)
プリンのこと。固めで、スプーンですくっても崩れなかった。
●アロス・コン・レチェ(Arroz con Leche)
ラテンアメリカにはお米を牛乳で甘く煮たデザートがあることは、数十年前から知っていたけれど、食べるのは初めて。甘いお米だからといって、怖がることはない!
●アイスクリーム
ひとつだけ遅れて出されたせいもあるけれど、とにかく食べるのに夢中で、写真を撮るのを忘れた。
お店の雰囲気も料理も接客もすべてが素晴らしかった。また行こう。
メキシコ料理 サルシータ